夏になると「汗をいっぱいかくから痩せやすい!」という声をよく耳にします。
確かに、炎天下での外出や運動は汗がダラダラと流れ、体重計に乗ると一時的に減っていることもあります。
しかし、それは本当に「脂肪が減っている」のでしょうか?
実は、夏は必ずしも痩せやすい季節ではありません。
汗=脂肪燃焼ではなく、多くの場合は体内の水分が減っているだけです。
しかも、代謝の面で見ると、夏は冬よりも基礎代謝が下がる傾向があります。
基礎代謝と季節の関係

1. 基礎代謝とは何か
基礎代謝とは、人が安静にしているときに消費するエネルギー量のことです。
心臓を動かす、呼吸をする、体温を維持する、脳を働かせる──こうした生命維持活動に必要なエネルギーを指します。
成人女性で1,200〜1,400kcal、成人男性で1,500〜1,700kcalが目安とされています。
基礎代謝は1日の消費カロリーの約60〜70%を占めるため、ダイエットの成功にはこの数値を高く保つことが重要です。
逆に基礎代謝が落ちると、同じ食事・運動量でも太りやすくなります。
2. 季節と基礎代謝の関係
1-2. 季節と基礎代謝の関係
基礎代謝は一年を通して一定ではありません。
大きく影響を与えるのは「体温維持のためのエネルギー消費」です。
冬:外気温が低く、体温を保つために多くのエネルギーを消費する
→ 基礎代謝UP⤴️
夏:外気温が高く、体温維持にあまりエネルギーを使わない
→ 基礎代謝DOWN⤵️
これは、私たちの身体が「恒温動物」として環境に適応しているためです。
環境温度が低いと体温維持にエネルギーが必要になり、高いと必要が減るという仕組みです。
3. 基礎代謝の季節差はどれくらい?
研究によると、基礎代謝は冬と夏で約5〜10%の差があると言われます。
例えば、基礎代謝が1,400kcalの人なら、夏は70〜140kcalほど少なくなる可能性があります。
これは白ご飯お茶碗半分〜1杯分に相当します。
「たったそれだけ?」と思うかもしれませんが、1か月、3か月、半年と積み重なれば大きな差になります。😨
冬は“痩せやすい”というよりも“同じ生活でも消費カロリーが多い”季節というわけです。
4. 汗と脂肪燃焼の違い
夏は「汗をかく=脂肪燃焼」と勘違いしやすいのですが、実際には別の現象です。🙅♀️
汗は体温を下げるために水分が排出されているだけで、その時点で消費されているのは主に水分や電解質です。
もちろん、運動中に汗をかく場合はエネルギーも消費されていますが、それは汗によるものではなく、筋肉運動による消費です。
つまり、汗の量と脂肪燃焼量は比例してるわけではないのです‼️
では、なぜ夏が痩せやすいと思われることが多いのでしょうか🧐
夏が痩せやすいと思われる理由

1. 食欲が落ちるから
夏は暑さで食欲が落ちやすく、「痩せやすい」と感じる大きな理由のひとつです。
冷たい飲み物やあっさりした食事が中心になり、自然と摂取カロリーが減る傾向があります。
特に、そうめんやサラダなど軽めのメニューを好む人は、冬よりも総カロリーが低くなります。
ただし、ここには落とし穴もあります。冷たい麺類やアイス、ジュースは糖質が多く、栄養バランスが偏りやすいのが夏の落とし穴です🍨
2. アクティブな外出が増えるから
夏は海やプール、旅行、フェスなどイベントが多く、自然と活動量が増えます。
屋外でのレジャーは消費カロリーが高く、結果的に痩せやすくなることもあります。
例えば、海水浴で1時間泳ぐと約400〜500kcal、BBQの準備や片付けを含めたアウトドア活動は1時間あたり200〜300kcalの消費です。
これは冬の室内活動よりも明らかに消費してるカロリーがおおいですね!
3. 夏の”痩せた勘違い”
暑さによって汗をかきやすくなり、水分代謝が活発になります。
そして、暑い中でやる運動や屋外活動で大量に汗をかくとその直後体重が減少する場合があったり
、むくみが軽減して体重が減ったように見えることがあります。
特に普段むくみやすい人は、この変化を「痩せた」と感じやすいです。
ただしこれは脂肪が減ったわけではなく、その大部分は水分です💧体内の水分量が減ることによる一時的な体重減少なのです💦
水を飲めばすぐに戻るため、脂肪燃焼と混同してはいけません。
4. 周囲の視線やイベントの影響
夏は薄着になるため、体型を意識する機会が増えます。
海やプール、ノースリーブや短パンなど、肌の露出が増えることで「痩せなきゃ!」というモチベーションが高まりやすいです。
心理的なプレッシャーが食事や運動の行動変化につながる場合もあります。
5. “痩せた感”の演出効果
汗や日焼けによって顔や体が引き締まって見えることがあります。
日焼けで肌が黒くなると陰影が強調され、筋肉やくびれが際立ち、実際よりもスリムに見えることがあります。
これは「痩せやすい」と思い込む心理的要因のひとつです。
夏が痩せにくい現実

1. 基礎代謝の低下
前章で触れた通り、夏は外気温が高く体温維持に必要なエネルギーが少なくなるため、基礎代謝は冬より低下します。
例えば、基礎代謝が1,500kcalの人の場合、夏は約75〜150kcalほど低くなる可能性があります。
これは1日で見ると小さな差ですが、30日で2,250〜4,500kcal、脂肪換算で約0.3〜0.6kgの差になります。
2. 冷房による活動量低下
暑さを避けるために室内で過ごす時間が増え、冷房の効いた部屋で長時間座っていると活動量が減ります。
活動量が減ると、基礎代謝の低下と相まって消費カロリーはさらに少なくなります。
3. 冷たい飲み物・甘い飲料の誘惑🍺
夏は冷たいジュース、ビール、スポーツドリンクなどを口にする機会が増えます。
これらは糖分が多く、飲みすぎるとあっという間にカロリーオーバーになります。
また、暑い日は冷たいスイーツが恋しくなりますが、アイスやかき氷のシロップは糖質の塊です。
毎日食べると確実に脂肪として蓄積されます。
特に夜遅くのアイスは消費されにくく、内臓脂肪の増加につながります。
例)500mlのスポーツドリンク → 約120kcal(角砂糖約6個分)
ビール350ml → 約140kcal
4. 夏バテによる栄養不足とリバウンド
夏バテで食欲が落ちると、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足します。
栄養不足は筋肉量の減少を招き、結果として基礎代謝がさらに下がります。
このような時に体重減少があった場合、涼しくなった秋に食欲が戻ると、低下した代謝のままで食べ過ぎ、リバウンドしやすくなります💦
気をつけましょう!
夏に代謝を上げて痩せるための戦略
1. 朝の軽い運動で一日の代謝を底上げ
夏は朝の涼しい時間帯にウォーキングや軽い筋トレを行うのがおすすめです。
朝の運動は交感神経を活性化し、その後の代謝を高めることが期待できます。
20〜30分の有酸素運動で十分です。夏の晴れた朝は気分も爽快です🌱おすすめです!
2. 冷房の設定温度を見直す
冷房を効かせすぎると体温調節機能が低下し、代謝も落ちます。
設定温度は26〜28℃を目安にし、冷えすぎを防ぎましょう。
薄手の羽織り物やブランケットを併用するのも効果的です。
4-3. たんぱく質をしっかり摂る
たんぱく質は、筋肉・骨・皮膚・髪・ホルモンなど身体の材料になる重要な栄養素です。
特に夏のダイエットでは、筋肉量を維持して基礎代謝の低下を防ぐための最重要栄養素になります。
なぜ夏に特に重要なのか?
暑さで食欲が落ちると、主食や冷たい麺だけで食事を済ませがちになるのではないでしょうか。
このようにしてしまうとタンパク質はもちろん栄養が偏ってしまいます。栄養不足で筋肉量がなくなり、体重が不健康に減ってしまいます😭
代謝も下がってしまうので、そうなってしまうと脂肪が燃えにくくなる悪循環になってしまいます🌀
必要量の目安
• 体重 × 1.0〜1.5g/日 が目安
(例)体重60kg → 60〜90gのたんぱく質/日
運動をしている人は1.2〜1.5gを目指すとより効果的✨
4. 常温または温かい飲み物を取り入れる
冷たい飲み物ばかりだと内臓が冷え、消化機能や代謝が低下します。
常温水や温かいお茶をこまめに取り入れることで、内臓の働きが活発になりエネルギー消費が促されます。
5. 筋トレで“基礎代謝の土台”を作る

なぜ夏こそジムで筋トレが最適か?
✅冷房完備で快適:汗だくで屋外運動をするより、集中してトレーニングできる
✅器具の種類が豊富:自重では刺激しにくい筋肉も効果的に鍛えられる
✅習慣化しやすい:行く時間を決めておくことで、生活のリズムに組み込みやすい
鍛えるべきは“大筋群”
筋肉の中でも消費エネルギーが大きい部位を重点的に鍛えると、基礎代謝の向上が早く実感できます。
特におすすめは太もも・お尻・背中・胸の4つになります!
おすすめのジム筋トレメニュー(週2〜3回)
⭐️スクワット(バーベルまたはスミスマシン)
→ 下半身全体と体幹を強化(10〜12回 × 3セット)
⭐️ラットプルダウン
→ 背中(・二の腕)を引き締め(10〜12回 × 3セット)
⭐️ベンチプレス
→ 胸(・肩・腕)を鍛えて基礎代謝アップ(8〜10回 × 3セット)
⭐️レッグプレス
→ 下半身の大筋群を効率的に刺激(10〜12回 × 3セット)
⭐️ヒップスラスト
→ ヒップアップ&下半身の安定性向上(10〜12回 × 3セット)
🌱筋トレ後のリカバリーは、、🌱
✅トレーニング直後はプロテインシェイクや高たんぱく軽食(ゆで卵、ヨーグルトなど)をできるだけ早く
✅十分な水分補給+ミネラル補給で夏バテ防止
☝🏼ワンポイントアドバイス
ジム初心者は最初の1〜2カ月はパーソナルトレーナーやスタッフのフォーム指導を受けるのがおすすめです。
間違ったフォームでは効果が半減するだけでなく、ケガのリスクも高まります。
そのため週に1回でもいいのでフォームを確認する機会を取ることはとても重要です!
6. クーラー下でできるストレッチで代謝アップ&疲労回復

ながらストレッチのメリット
夏の暑さや冷房による冷えで体が硬くなりがちですが、ストレッチを取り入れることで
筋肉の柔軟性が上がり血流が促進されます。
これにより代謝がアップしやすく、むくみや疲労の解消にも効果的です。
また、ストレッチは座りながら・テレビを見ながら・スマホ操作中でも気軽にできるので、運動が苦手な人や忙しい人にもぴったりです🧘
特に、
・首の側面
・胸
・肩甲骨周り
・太もも裏(ハムストリングス)
・腰回り(腸腰筋)
のストレッチがおすすめです✨
ストレッチを続けるポイント💡
・無理せず気持ち良い範囲でゆっくり行う
・毎日決まった時間に習慣化する
ストレッチで代謝アップのメカニズム
筋肉が柔軟になると血管が圧迫されにくくなり血流が良くなります。
血流の改善は酸素や栄養素の運搬効率を高め、代謝アップに繋がります。
また、筋肉の緊張がほぐれることで副交感神経が優位になり、疲労回復や自律神経のバランス調整にも効果的です。
年間を通じたダイエット戦略
🌸春:代謝アップの準備期間🌸
春は気温の上昇とともに活動量が増える時期。
この時期に筋トレ習慣を作り、夏に向けて筋肉量を増やすことで、基礎代謝の高い状態で暑い季節を迎えられます。
🌊夏:代謝維持+栄養管理🌊
夏は基礎代謝が下がるため、筋肉量の維持が最優先。
冷たい飲み物・甘いスイーツの摂りすぎを避け、たんぱく質・ビタミン・ミネラルを意識的に摂取しましょう。
🍂秋:食欲の秋に打ち勝つ工夫🍂
涼しくなると食欲が増し、運動量が減る傾向があります。
食事の前に野菜スープを飲む、間食は高たんぱく&低糖質なものにするなど、食べ過ぎ防止策を導入しましょう。
☃️冬:代謝が最も高い時期を活かす☃️
冬は外気温が低く、体温維持のために基礎代謝が上がります。
この時期に運動量を増やすと脂肪燃焼効率が高く、ダイエットのチャンスです。
まとめ
夏は汗をたくさんかくため「痩せやすい」と感じる人も多いですが、実際はそう簡単ではありません。汗は体温を調節するための水分排出であり、脂肪が燃えているわけではないため、汗をかいたからといって必ずしも脂肪が減るわけではありません。しかし一方で、暑さによって食欲が落ちたり、外での活動量が増えたり、見た目が引き締まって見えるなど、夏ならではの「痩せやすいと感じる」要因も存在します。
夏のダイエット成功のポイントは、何よりも筋肉量を維持し基礎代謝を支えることがとても重要です✨筋肉は身体のエネルギー消費の基盤となるため、たんぱく質を十分に摂取し、ジムなど快適な環境での筋トレを継続することが効果的です。
さらに、クーラーの効いた室内では座ったままでもできる「ながらストレッチ」を習慣にすることで、血流が良くなり代謝アップや疲労回復にもつながります。ストレッチは無理なく続けられるため、夏の体調管理にも非常に有効です。
夏の暑さに流されず科学的な知識を持ち、具体的な行動を継続することが無理なく痩せる秘訣になります!
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